Energy Storage Materials Engineering Lab
Research
持続可能な社会を実現するためには、効率的なエネルギーの貯蔵・変換技術が不可欠です。当研究室では、材料科学的観点から、革新的な蓄電池や高効率な電気化学プロセスの研究・開発を進めています。そして現象の背後にある本質を探り、真に豊かな社会の実現と知への貢献を目指しています。
Publications
当研究室は2016年4月に東京大学生産技術研究所にて発足しました。その研究成果は、学術論文や書籍、特許などの形で公開しています。
People
メンバーそれぞれの強みを活かし、一丸となって挑戦を続けています。皆さんと一緒に研究・成長できる日を楽しみにしています。
News
Wileyより2025年のReviewer Certificateをいただきました。
2025年にAdvanced Materials 2本、Advanced Functional Materials 12本、Advanced Energy Materials 1本、ChemPhysChem 2本の査読を八木教授が行ったことに対するものです。
特任助教のJittraporn Saengkaewさんらによる、マグネシウム蓄電池パウチセル用α-Kx MnO2複合正極の空隙率最適化に関する論文が、Materials Today Communications誌にShort Communicationとして受理されました。
ロールプレスがα-KxMnO2合剤正極の構造および電気化学特性に及ぼす影響を調べました。適度な緻密化により初回放電容量が向上する一方、過度な圧縮は分極の増大と容量の低下を引き起こすことを明らかにしました。本研究は、粒子間接触とイオン輸送経路のバランスの重要性を示し、マグネシウム蓄電池用合剤正極の設計に新たな知見を与えるものです。
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博士課程学生のJiaying YanさんらによるCO2電解還元に関する論文がMaterials Reports: Energy誌に受理されました。
ガルバニック置換反応を用いて、CO2をギ酸塩へと電解還元するためのバインダーフリーBi/Zn電極を開発しました。クエン酸イオンとのBi(III)錯イオン形成が、高い012配向性を有する板状Biドメイン形成を促進することを明らかにしました。本研究は、電極作製における添加剤の役割について新たな知見を与え、効率的なバインダーフリー電極の設計指針を提案するものです。
キプロス大学から2ヶ月間インターンで八木研に滞在していた博士課程学生のPanagiotis HerodotouさんらによるMg蓄電池を組み込んだシステム実装の見通しについてのレビューがElectrochimica Acta誌に受理されました。
セラミックス誌に「正極活物質の触媒活性制御によるマグネシウム蓄電池用電解液の分解抑制」と題した特集記事が掲載されました。
スピネル型酸化物中のFe イオンが電解液の酸化分解抑制に有効であることやそのメカニズムを明らかにしています。本研究に不可欠な第一原理計算は、名古屋工業大学の中山将伸教授、東京科学大学の館山佳尚教授らのグループによるものです。
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Special Study Group
省資源・省エネルギー化ならびに持続可能でカーボンニュートラルな社会の実現のためには、様々な材料およびそれらを使用したデバイス、構造物の耐久性や寿命をいかに伸ばすかが鍵となってくる。特に腐食は、耐久性や寿命を著しく損なう原因となり、金属材料のみならず、セラミックス材料や高分子材料に対しても起こりうるものである。しかしながら腐食は環境依存の現象であるため、その対策は臨機応変に行われ、そこで得られる知見や技術は共有されないことも多い。一方で、錆などの腐食生成物や寿命を迎えた材料に新たな価値を見出すとともに、腐食反応を模倣した合成・破壊プロセス開発も可能であると考える。このような背景から、本特別研究会では「材料の腐食と寿命」に関わる幅広い技術や学術的な知見を共有し、学ぶためのネットワーキングを行う場として、研究会を1年に4回程度開催する。さらに、腐食現象、防食技術、測定法などに関する解説を不定期に発信する予定である。